はじめに
漢文は短時間で解くスキルが求められる科目です。特に大学受験では、現代文や英語、数学と並行して解く必要があるため、漢文に費やせる時間は限られています。この記事では、試験当日に活用できる「漢文の効率的な解き方」について詳しく紹介します。
1. 返り点・書き下し文を最小限に活用する
漢文を読む際、すべての返り点を詳細に確認したり、書き下し文を丁寧に作成したりする必要はありません。以下のポイントを押さえることで、解答時間を短縮できます。
・訓読せずに内容を把握する
漢文の本文を見たときに、語順を変えずに意味を理解できるように練習しましょう。例えば、「学而時習之、不亦説乎。」は、「学ぶ→時々復習する→楽しい」と瞬時に意味を取れるようにしておくことが重要です。
・重要な返り点のみチェックする
四字熟語や頻出の構文(使役・受身・否定・疑問・反語など)は、パターンを覚えておくことで、いちいち返り点を確認しなくてもスムーズに読めるようになります。
2. 句形を瞬時に識別する
試験本番では、句形を都度確認する時間はありません。特に頻出の句形については、「見た瞬間に意味が分かる」状態にしておくことが大切です。
・代表的な頻出句形とその訳し方
| 句形 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 使役 | ~に…させる | 令A B(AにBさせる) |
| 受身 | ~に…される | 為A所B(AにBされる) |
| 否定 | ~ない | 不A(Aせず) |
| 反語 | どうして~か(いや~ない) | 豈A哉(あにAせんや) |
| 再読文字 | まだ~していない | 未A(いまだAせず) |
・短時間で句形を見抜く練習
日常的に音読や暗唱を繰り返すことで、句形の識別力を高めることができます。例えば、「未嘗不A」は「今までAしなかったことはない」=「常にAしている」と瞬時に理解できるようにしましょう。
3. 選択肢問題の解き方
試験では、選択肢問題を迅速に処理することが求められます。以下の手順を意識すれば、時間短縮が可能です。
- 設問を先に読む
まず設問を読み、「何を問われているのか」を明確にします。例えば、「次の文の意味として適切なものを選べ」という問題であれば、本文の大意をざっくり把握するだけで解答できます。 - 選択肢を先に確認する
漢文の本文を読む前に選択肢を確認しておくことで、何に注目して読めばよいかを把握できます。特に、対比構造を問う問題では、選択肢の違いを先に見ておくと解答がスムーズになります。 - 本文の該当部分を素早く探す
すべての文章を丁寧に読むのではなく、設問に関連する箇所を重点的に確認すれば、無駄な時間を省けます。
4. 白文(返り点なし)の読み方
試験によっては、白文(返り点なしの漢文)が出題されることがあります。その場合、以下の手順で読み解きましょう。
- 主語と述語を特定する
漢文は基本的に「主語→述語→目的語」の順で書かれることが多いため、まずは主語と述語を見つけて文の大意をつかみます。 - 指示語の意味を押さえる
「之」「其」「者」などの指示語が何を指しているのかを素早く把握することで、文の意味がクリアになります。 - 語順の違いに注意する
日本語と異なる語順(倒置や強調構文)に慣れておくことで、白文でもスムーズに読み進められます。
5. 見直しのポイント
スピードを意識しすぎると、ケアレスミスが増えることもあります。以下のポイントに注意して見直しましょう。
- 主語と述語の関係が正しいか
→ 例:「人皆曰善」(人は皆「善い」と言う) - 句形が正しく訳せているか
→ 例:「不亦説乎」(楽しくないだろうか) - 消去法を活用しているか
→ 明らかに誤った選択肢を削除することで、正答を導きやすくなります。
まとめ
漢文を素早く解くには、日頃の学習と試験当日の戦略が重要です。
- 訓読をせずに意味を取る
- 句形を瞬時に識別できるようにする
- 選択肢問題では設問と選択肢を先に確認する
- 白文は主語と述語を特定して読み解く
- 見直しを徹底する
これらのテクニックを駆使して、試験本番で漢文を効率よく解き進めましょう!


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