【古文】古文の「係り結び」を理解して得点を上げる方法

古文・漢文の勉強法

古文を勉強していると、最初の大きな関門の一つとして立ちはだかるのが「係り結び」。授業で初めて聞いたときに、「なんで文末が変化するの?」「助詞が動詞に影響するってどういうこと?」と混乱した人も多いのではないでしょうか。

しかし、係り結びは古文の文章構造を理解するうえで非常に重要な文法事項です。逆に言えば、ここをきちんと押さえることで、和歌の解釈や敬語よりも先に得点源にできる文法項目なのです。

この記事では、古文が苦手な高校生や、古文学習を支える保護者の方にもわかりやすいように、「係り結びとは何か?」「なぜ重要なのか?」「どう覚えて、どう得点に結びつけるか?」を徹底的に解説します。


そもそも「係り結び」とは何か?

係り結びとは、特定の係助詞が文中に登場したときに、文末の動詞(述語)の形が変わる文法現象です。現代語にはない古典独特のルールなので、まずは定義をシンプルに理解しましょう。

■ 基本のルール

係助詞 文末の形(結び)
ぞ・なむ・や・か 連体形
こそ 已然形

つまり、「ぞ」「なむ」などが文中にあれば、その文の動詞は連体形で終わる。「こそ」の場合は已然形で終わる、というルールです。


「係り結び」がなぜ重要なのか?

① 文末の活用形を見て、係助詞の存在に気づける

係り結びの知識があると、次のような“文の構造の読み取り”が可能になります。

例:「この歌は優れたるもの。」

→ 文末が「ものぞ」で終わっており、「ぞ」があるので結びは「連体形」=「優れたる」。
→ したがって「ぞ」が係助詞だとわかり、文が係り結びであることが判断できる。

このように、文末の形から係助詞を逆算できるようになるのです。

② 解釈ミスを防ぎ、文の意味を正確に取れる

係り結びが起きている文では、文末の形が通常と異なるため、これを知らないと「なぜここが連体形なのか?」「意味がつながらない」と混乱する原因になります。

特に「こそ」は已然形になるため、**逆接のニュアンス(〜だけれども)**を生むこともあり、設問で頻出です。

例:「心あらん人は、花を見て何か思はざらまし。」
→ 「何か思はざらまし」は「まし(反実仮想)」の已然形に続く表現で、「こそ」の係り結びが働いています。
→ 「もし〜ならば…であっただろうに」という意味に読解できます。


よく使われる係助詞の特徴

それぞれの係助詞には、機能や意味的なニュアンスがあります。これらを理解しておくと、和歌や会話文の読解にも役立ちます。

● ぞ・なむ(強調)

  • 意味:強調(特に主語や述語を強調する)

  • 文末:連体形

  • :「これ日本の心なり。」

● や・か(疑問・反語)

  • 意味:疑問または反語

  • 文末:連体形

  • 例(疑問):「これは何見ゆる。」

  • 例(反語):「人を恨むることあらん。」

● こそ(強調・逆接)

  • 意味:強調、または逆接(「…けれども」の意味が生まれることも)

  • 文末:已然形

  • :「これこそ我が志なれ…」


得点に結びつける勉強法

① 暗記ではなく「形と働き」をセットで覚える

単なる暗記ではなく、係助詞+文末の関係をセットで何度も確認するのが得点力アップの第一歩です。おすすめは、自分で例文をつくる練習

例:「ぞ」を使って例文をつくる
→「これは美しき花。」(美しき=連体形)

例:「こそ」を使って例文をつくる
→「それこそ悲しかりけれ。」(けれ=已然形)

② 文法問題集では「係り結びチェック表」を自作する

問題を解いた後に、「この文に係助詞はあるか?」「結びはどうなっているか?」を自分で表にまとめていくと、知識の定着が早まります。

係助詞 結びの形 結びの語
花の香、春を知るらし 連体形 知る

このように“自分で作業をする”ことで、「なんとなく」ではなく、論理的に文を分析する習慣が身につきます。

③ 共通テストや模試での出題パターンに慣れる

係り結びは共通テストでも毎年のように設問の中で扱われます。特に、「文中の語がなぜこの活用形なのか?」という問いや、「係り結びにより文の意味がどうなるか?」といった出題形式が多いです。

過去問演習や模試の復習の中で、「係り結びが出たときは文構造を意識する」という意識を持つことが、安定した得点につながります。


よくある間違いと注意点

● 「けれ」があったら「こそ」があると決めつけない

已然形を見て「これは係り結びだ」と早合点するのは禁物です。已然形には接続助詞や他の用法でも使われるため、必ず文中に係助詞があるかを確認して判断しましょう。

● 和歌での係り結びの省略に注意

和歌では係り結びが省略されていたり、結びが別の文にまたがっていたりする場合があります。和歌読解においては、係助詞がある=強調されている語句があると意識することがポイントです。


保護者の方へ:お子さんの学習をサポートするには

古文の文法学習は、特に最初の段階では抽象的に感じやすく、「なぜこれをやるのか」が見えづらいものです。係り結びはその典型例です。

保護者の方ができるサポートとしては:

  • 文法学習に取り組む姿勢を励ます

  • 成果が出づらい時期でも「理解できるようになる過程が大事」と伝える

  • 学校の定期テストや模試で係り結びがどう出題されたか一緒に振り返る

といった、学習のプロセスを見守る姿勢が、お子さんのやる気と継続に大きな効果を発揮します。


まとめ:係り結びをマスターすれば古文の読解が一気にラクになる!

係り結びは、古文文法の中でも「読解・文構造・文法問題」すべてに関わる超重要項目です。

  • 基本ルール:「ぞ・なむ・や・か」は連体形、「こそ」は已然形

  • 読解での働き:強調・疑問・反語・逆接などの意味を生む

  • 得点化のポイント:例文作り・表の整理・過去問演習の活用

この知識を「知っている」から「使える」に変えることで、模試や共通テストでの得点がぐっと安定します。

古文を苦手なままにしないためにも、まずは係り結びを武器にして、読解の第一歩を自信に変えていきましょう!

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