古文を勉強していると、単語や文法を覚えてもなかなか点数につながらないと感じる人は少なくありません。特に入試問題では、本文が難解に見えるうえに設問も複雑に感じられ、「どこから手を付ければよいのか分からない」という受験生も多いでしょう。
しかし実際には、古文の問題にはある程度「パターン」が存在しています。出題の仕方には定型があり、その型を理解してしまえば、毎回新しい問題が出ても対応できるようになります。
今回は、古文でよく出題される問題パターンを整理し、それぞれの解き方のポイントを紹介していきます。
1. 古文問題の大きな出題パターン
まずは入試で頻出の問題パターンを大枠で整理します。大きく分けると以下のようになります。
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語彙・文法の知識問題(単語、助動詞、敬語など)
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内容把握問題(登場人物の心情、場面状況、要約など)
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表現技法・古典常識に関する問題(和歌、比喩、文化背景など)
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現代語訳・説明問題(本文の一部を現代語で答える)
入試問題はこの組み合わせで構成されます。つまり、「古文ができる」というのは、この4つのパターンに対して安定して得点できることを意味します。
2. 語彙・文法問題の攻略法
(1) 古文単語
古文単語は基礎中の基礎ですが、問題になるのは「現代語と似て非なる意味」です。
例えば、
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「あやし」=不思議だ、身分が低い
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「もののあはれ」=しみじみとした感動
このように文脈に応じた複数の意味を把握する必要があります。
解法ポイント:設問に出る単語は本文で重要な役割を持つ場合が多いので、その前後の文脈を丁寧に確認しましょう。
(2) 助動詞・助詞
古文の読解を左右する最大の要素は助動詞です。特に「き・けり(過去・詠嘆)」「む(推量・意志)」「べし(可能・当然)」などの識別は頻出です。
解法ポイント:設問に出た助動詞の用法を選ばせる問題では、まず直前の活用形を確認し、文意と照らし合わせましょう。
(3) 敬語
敬語は「誰が誰に敬意を払っているか」がポイントです。特に共通テストや難関大では「敬語から人間関係を推測する」問題が出ます。
解法ポイント:
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主語(動作主)と客体(動作を受ける人物)を明確にする。
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「尊敬語=主語を高める」「謙譲語=客体を高める」と整理。
3. 内容把握問題の攻略法
古文の読解で最も配点が高いのが「内容把握」です。具体的には次のような設問がよく出ます。
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登場人物の心情を選ばせる問題
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出来事の順序を問う問題
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要約をさせる問題
(1) 心情把握
古文では心理描写が直接的に書かれず、動作や比喩を通じて表現されることが多いです。
例:「涙落つ」「袖ぬらす」=悲しむ/感動する
解法ポイント:
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「事実 → 心情 → 行動」という流れを追う。
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和歌や比喩表現が出てきたら、その背景にある心情を推測する。
(2) 場面転換
物語文では場面転換が頻出です。人物の移動や時間の経過がヒントになります。
解法ポイント:
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「かくて」「さて」「やがて」などの接続詞に注目。
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誰が登場しているのか、場面が変わるたびに整理する。
(3) 要約
本文全体の趣旨をまとめる問題もあります。
解法ポイント:
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本文を「段落ごとのポイント」に分ける。
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人物の行動と結末に着目する。
4. 表現技法・古典常識の攻略法
古文では、和歌や修辞法、文化的背景に関する問題も出ます。
(1) 和歌
和歌は場面と人物の心情を理解するカギです。
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季語や自然描写=心情を映す鏡
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恋愛、旅、別れなど定番のテーマを押さえる
解法ポイント:和歌が出たら直前直後の人物の心理とセットで理解する。
(2) 比喩・掛詞
文章中に出てくる比喩や掛詞をどう解釈するかが問われます。
解法ポイント:選択肢問題の場合、「本文の比喩を具体化して説明しているかどうか」で判断する。
(3) 古典常識
入試では、平安貴族の生活、恋愛の作法、仏教思想などが背景知識として問われることがあります。
解法ポイント:すべて暗記する必要はなく、「身分制度」「手紙・和歌のやりとり」「仏教の基本語」などを重点的に押さえる。
5. 現代語訳・説明問題の攻略法
本文の一部を現代語訳させる問題も定番です。
解法ポイント:
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主語を補いながら訳す。
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助動詞や敬語は必ず正確に訳す。
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現代語に置き換えるときは不自然な日本語にならないように注意する。
6. 問題パターンを活用した勉強法
(1) 過去問をパターン別に仕分ける
ただ解くだけでなく、「この設問は心情把握型」「これは敬語識別型」というように分類していくと、出題傾向が見えてきます。
(2) 弱点パターンを重点的に演習
例えば「敬語問題で落とすことが多い」と分かれば、敬語だけを集中的に演習する。これが効率的な得点アップにつながります。
(3) 解答プロセスを意識する
「本文を読む → 設問のパターンを見極める → 根拠を探す」という流れを毎回意識して練習することが大切です。
まとめ
古文の問題は一見難しく見えますが、その多くは決まったパターンで作られています。
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語彙・文法:基礎知識を徹底
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内容把握:事実と心情の流れを押さえる
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表現技法・古典常識:場面の背景を理解する
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現代語訳:主語・敬語・助動詞を正確に訳す
これらの型を理解し、過去問演習で実際に仕分けをしていけば、古文の点数は安定して伸びていきます。
古文は暗記だけではなく「出題の型を知って対策する」ことが大切です。問題パターンを意識して練習し、入試本番では落ち着いて本文と設問を対応させながら解いていきましょう。


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