【漢文】句法を制する者は受験を制す!最重要20個のまとめと実戦活用法

漢文の勉強法

「漢字ばかりで何が書いてあるかさっぱりわからない」 「句法の形は覚えたつもりなのに、白文になると読み方がわからなくなる」

受験漢文において、多くの高校生が抱えるこの悩み。しかし、漢文ほど「努力と結果が正比例する」科目は他にありません。なぜなら、漢文で問われる「ルール(句法)」の数は、英語や古文に比べて圧倒的に少ないからです。

極論を言えば、**「最重要とされる20個の句法」**を完璧に使いこなせるようになるだけで、共通テストや偏差値60レベルの私大・国公立入試の読解は、驚くほどスムーズになります。

この記事では、入試で勝つために絶対に外せない最重要句法20選を、単なる暗記ではなく「文章の中でどう活用するか」という視点で徹底解説します。


1. 漢文攻略の核心:句法は「型」と「リズム」で捉える

漢文の句法は、英語の「公式」や「構文」と同じです。しかし、漢字の羅列であるため、視覚的な情報だけで覚えようとするとすぐに限界が来ます。

ポイントは、**「書き下し文のリズム」**を口に馴染ませること。返り点や送り仮名がなくても、特定の漢字(キーワード)を見た瞬間に、頭の中で正しい日本語のリズムが再生される状態を目指しましょう。


2. これだけは外せない!最重要句法20選

入試頻出度に基づいて、4つのカテゴリーに分けて整理します。

① 否定・二重否定(強い意志を読み解く)

  1. 不レ〜(〜ず): 基本の否定。

  2. 不レ可レ〜(〜べからず): 禁止・不可能。

  3. 未レ〜(いまダ〜ず): 「まだ〜していない」。再読文字。

  4. 無レ〜(〜なシ): 存在の否定。「〜がない」。

  5. 不レ得レ〜(〜をえず): 「〜することができない」。

  6. 不レ敢レ〜(あへテ〜ず): 「しいて〜しようとはしない」。

  7. 不レ不レ〜(〜ざるにあらず): 「〜しないわけではない」。二重否定は強い肯定。

② 疑問・反語(筆者の主張を見抜く)

  1. 何レ〜(いづレカ〜): 疑問。

  2. 何レ〜(いづクンゾ〜ン): 反語。「どうして〜だろうか、いや〜ではない」。

  3. 安レ〜(いづクンゾ〜ン): 同上。反語は筆者の主張の強調です。

  4. 豈レ〜(あに〜ンヤ): 「どうして〜だろうか(反語)」。

  5. 敢レ不レ〜(あへテ〜ざらんや): 「どうして〜しないだろうか、いや必ずする」。

③ 使役・受身(人間関係を整理する)

  1. 使レA〜(Aをして〜しむ): 使役。「Aに〜させる」。

  2. 見レ〜(〜ル・〜ラル): 受身。「〜される」。

  3. 為レA所レB(AのBするところとなる): 強い受身。「AにBされる」。

④ 比較・限定・累加(論理を深める)

  1. 不レ如レA(Aにしかず): 比較。「Aに及ばない(Aの方が良い)」。

  2. 寧レ〜(むしロ〜): 選択。「むしろ〜の方が良い」。

  3. 唯レ〜(ただニ〜のみ): 限定。「ただ〜だけだ」。

  4. 不レ独レ〜(ひとり〜のみならず): 累加。「ただ〜だけでない」。

  5. 抑レ〜(そもそも〜か): 選択。「あるいは〜か」。


3. 「覚えたのに解けない」を解消する活用法

句法を20個覚えたら、次はそれを「武器」として使う練習が必要です。

句法を「動作の矢印」として使う

受身や使役の句法は、文章内の「人間関係(パワーバランス)」を決定します。「使レ人〜」とあれば、主語は「命令する側」、人は「実行する側」です。この関係性を図解する癖をつけるだけで、内容一致問題のミスは激減します。

反語の「裏」を必ず言語化する

設問で最も狙われるのが反語です。「どうして〜だろうか(いや、そうではない)」という訳を作った後、必ず**「つまり、筆者は〜だと言いたいのだな」**と、肯定文に直して理解する習慣をつけてください。これがそのまま記述問題の答えになります。

再読文字は「視線のジャンプ」を意識

「未」「将」「当」などの再読文字は、一度目は副詞として、二度目は助動詞(または動詞)として読みます。この「視線の往復」がスムーズにできるようになると、書き下し文のスピードが飛躍的に向上します。


4. 漢文学習を加速させる「3つの習慣」

  1. 白文(記号のない原文)に戻る: 単語帳や参考書で句法を確認した後は、必ず記号のない原文を見て、自分で返り点と送り仮名をイメージしてください。「ヒントがない状態」で思い出せるかどうかが、本番の得点力に直結します。

  2. 音読、音読、また音読: 漢文はリズムです。重要句法を含む例文を10回音読しましょう。理屈で考える前に「この漢字が来たら、次はこういう音が来るはずだ」という感覚を養います。

  3. 「置き字」を無視しない: 書き下し文には出てこない「於」「而」などの置き字。これらは句法ではありませんが、文の論理(順接、逆接、場所)を決定する重要なパーツです。句法とセットで役割を理解しましょう。


5. 保護者の方へ:漢文は「最短で結果が出る」投資です

お子様が国語の成績に悩んでいるなら、まずは漢文から手をつけることをお勧めします。

保護者の方に知っていただきたいのは、**漢文は「覚えるべきルールが有限である」**という点です。現代文や古文に比べて、漢文は一度句法をマスターしてしまえば、大崩れすることがありません。 「20個の句法さえ覚えれば世界が変わるよ」と声をかけてあげてください。短期間で「満点」を取れる経験をさせることで、受験勉強全体のモチベーションを高める起爆剤になります。


6. まとめ:20個の句法があなたの「読解の基準」になる

漢文の文章は、どれほど複雑に見えても、今回紹介した20個の句法の組み合わせでできています。

  1. 20個の句法を、書き下し文のリズムとともに完璧に暗記する。

  2. 句法を使って、文章内の人間関係や筆者の主張(反語)を特定する。

  3. 白文を使ったアウトプットと音読を繰り返し、身体に染み込ませる。

この「型」が身についたとき、漢文はあなたにとって最大の得点源へと進化します。


私の個別指導では、生徒さんの志望校に合わせ、この20個の句法が実際の過去問でどのように「変装」して出題されているかを、パズルを解くようにレクチャーしています。

無料体験は今すぐこちら!

コメント